歌ってみた録音の基本|マイク・部屋・距離のポイント
歌ってみた録音の基本|マイク・部屋・距離のポイント
歌ってみたの録音で押さえておきたい基本要素 (マイクの選び方の方向性 / 部屋環境 / マイクとの距離 / レベル設定) を、依頼前の準備段階として整理します。
歌ってみたMIXの仕上がりは、録音の品質によって大きく左右されます。MIX師がどれだけ丁寧に作業しても、元の録音にノイズやピーク割れがあると修復には限界があります。本記事では、録音段階で押さえておきたい基本要素を整理します。
1. マイクの種類と特徴
歌ってみた用途で使われるマイクは、大きく分けて以下の 2 種類です。
ダイナミックマイク
- 頑丈で扱いやすい
- 周囲のノイズを比較的拾いにくい
- 音圧の強い音源に向く
- ファンタム電源 (+48V) は不要
コンデンサーマイク
- 繊細なニュアンスを拾える
- 周囲のノイズや反響も拾いやすい (= 録音環境の準備が重要)
- ファンタム電源 (+48V) が必要 (オーディオインターフェイス側で供給)
「どちらが優れている」というものではなく、録音環境と用途に応じて選ぶのが基本です。防音されていない自宅で録る場合はダイナミックマイクのほうが扱いやすい傾向があります。
2. 部屋環境の準備
マイクは正面の音だけでなく、部屋の反響音 (ルームトーン) も拾います。録音前に以下を確認してください。
- エアコン・冷蔵庫・PC ファンなどの動作音は止める
- 窓を閉めて外部音を遮断する
- カーテン・布団・本棚など、吸音材になるものを録音場所の周りに配置する
- マイクをモニタースピーカーや PC モニターから物理的に離す (反響対策)
専用のリフレクションフィルターや簡易ブース (ダンボール製のもの含む) を使うと、ルームトーンの混入をさらに減らせます。
3. マイクとの距離
マイクとの距離は声の質感に直結します。一般的な目安として:
- 近め (10〜15 cm): 低音が強調されやすく、息やリップノイズも拾いやすい
- 標準 (15〜25 cm): バランスが取りやすい距離。多くの歌ってみたでこの範囲
- 遠め (30 cm 以上): 部屋鳴りが目立つ可能性があるが、抜けの良い音になることも
距離を一定に保つことで、音量や音質のばらつきを抑えられます。ポップガード を使うとマイクとの距離を物理的に保つ目安にもなります。
4. 録音レベルの設定
録音時の音量 (レベル) は、ピークでも -6 dBFS を超えないようにするのが安全な目安です。0 dBFS に到達するとデジタル的に音が割れ、MIX では修復できません。
- サビなど最も大きい部分で -6 dBFS 程度に収まるよう、オーディオインターフェイスのゲインを調整
- 余裕がない場合は -3 dBFS 程度まで許容することもありますが、安全側に振るのが基本
- 24 bit で録音していれば、後から音量を上げても量子化ノイズが目立ちにくい
5. リテイクの目安
録音時に気になった箇所はその場で録り直すのが効率的です。1 トラックだけ何度も録り直すと音質や音色が微妙にずれることがあるので、ロケーションごとに一度に複数テイク録っておくとあとで選びやすくなります。
録音後にMIX師へ渡す前のチェック
- 無音区間にノイズが入っていないか
- ピーク (0 dBFS 越え) で音が割れていないか
- 各トラックの頭出しが揃っているか
- 不要部分はトリミングされているか (任意)
パラデータの書き出し方法については、各 DAW 別の手順を順次まとめています。Cubase の手順は Cubaseでパラデータを書き出す方法 で解説しています。
録音段階で不安があれば、Mix-Axis では事前相談を受け付けている MIX師にプロフィールから無料でメッセージを送って事前確認できます。録音方法の相談に対応してくれる MIX師もいます。